洞爺湖畔一周ガイドマップ

LOVETOYA

洞爺湖有珠火山マイスター 川南 恵美子

火山マイスター /

「火山活動の怖さだけでなく、洞爺湖や有珠山の美しさ、自然の素晴らしさを伝えたい」

火山マイスター制度ってどういう活動なのでしょうか?
「1997年と2000年に年に噴火があり、その時は現役で活躍されていた方達が高齢になり、必ず訪れる次の噴火に備えて一般の人だけどキーパーソンとなって防災の大切さや噴火に対する心構えなど啓発する人を育てようということで2008年に洞爺湖有珠火山マイスター制度が始まりました。
東日本大震災後は地域の民生委員さん、議員さん、修学旅行生など防災に関心の高い方達の火山ガイドが多いです。他にも防災教育や学習会の講師、室蘭民報に記事を掲載したり、NHKの日曜討論に出演したこともあります。」

30〜50年周期で噴火すると言われている有珠山のある西胆振地域では火山との共生が大きなテーマとなっていますね?
「火山マイスターになると防災の大切さや自分達が山を歩いて親しんでいく中から山の普段の姿っていうのがわかります。
なので異常がわかった時、自治体や先生方におかしいですって連絡ができるんですよね。そのように噴火の状況がいち早くわかれば皆さんがそれだけ早く避難できるんです。
机の上で理科の教科書を見ながら地震や火山ってこうですって言っても限界があるので火山に行くと皮膚感覚で体感できますし、山以外でも屋根や壁に石が降り注いで穴だらけになってしまった幼稚園が残っていたり、当たり前のように走っていた坂道が2000年の噴火で70Mも隆起して水が溜まり、沼になっているところもあります。洞爺湖では《動くこと山の如し》と言うんですよ」

日本中に温泉地があると同時に火山があります。火山マイスター制度って各地にあるんですか?
「洞爺湖だけです。ジオパーク公認でガイドをしている人はいますが、この火山マイスター制度や、火山学者と一般住民の私達が頻繁に顔を合わせて防災や火山について話したりしているところは世界でここだけです。
日本で私達のように講演をしたり、防災の啓発や地域の人と防災訓練したり、そういう役目をもってやってる人は他の地域にはいないんですよ。なので箱根にも御嶽山にも火山マイスター制度をやってみられたらどうですか? っていう提案もしています。
火山を抱えている自治体とかは必ずこういうちょっとオタクでちょっと変人だけど山のことが好きで、ずっと山に関わったり、普段の山の姿を近くで見ている人達っていうのはやっぱりいないと駄目だと思います」

自然の普段の姿や脅威をもっと正しく知ること、正しく恐れるということを体感し理解した上で暮らすことは大事なこと。と川南さん。
火山国に必要な役目を担う活動です。

丁寧に説明してくださる川南 恵美子さん

洞爺湖有珠火山マイスター 川南 恵美子

■TEL:

■営業時間:

■定休日:

■facebook:

その他の情報

川南さん含め10~80 代の35 名の火山マイスターが様々な活動を続けています
■ 火山マイスター 2 期生(2009 年認定)
■ 主な活動 防災教育/ 講師/ 火山ガイド
■ 洞爺湖有珠火山マイスターネットワーク : volcano-meister.jp
■ HP : www.kawanami.jp